Hello ANGELは、“ママの悩みを解決する商品を開発”するために必要なエビデンスを獲得すべく、2017年3月末に開催された首都圏最大級のファミリーイベント「かぞくみらいフェス」で、来場された方のうち約1000名のママに対しアンケートを実施しました。
回答結果から判明した、ママが本当に必要だと思っているものとは…?
- <回答者属性>
- ・ママの年代:30代が6割(約50%がワーキングママ)
- ・約6割の方がFacebookユーザー
- ・お子さんの年齢:0歳~1歳または6歳前後
- ・主な居住地:東京、千葉、埼玉、神奈川
- <アンケート回答の主な傾向>
- ・ママ友全員が持っている商品の内訳:「抱っこ紐(約70%)」、「電動自転車(約25%)」
- ・ママが欲しいと思うもの:「Sサイズの授乳服」「サイズ展開のある抱っこ紐」「液体ミルク」
- ・ママが困っていること:「家事や美容にかける時間がない(約60%)」「掃除が苦手(約24%)」「食事の準備(約17%)」。その他「ヘアケア関連の悩み」「ファッションに疎くなった」等
■ママたちの普遍的な悩みは、大きく分けて2つ
アンケート結果を鑑みると、ママたちの育児・家事・自分の美容などの悩みは“時間がない”“頼れる家族がいない”“孤独”に大きく集約されます。子どもの成長や自分の慣れに従って卒業できる悩みと、まだ浸透していないサービスや商品を活用することで解決する悩みに大きく分けられる印象です。半面、アンケート回答時にパッと回答できる項目を解決することだけでは、感情のモヤモヤは解決されない印象を受けました。常に社会的・家庭的目線や環境からの人目にさらされる子育てママは、家事・育児や仕事で生じる本音を言える場所が少ない傾向があり、それがストレスのもとになっていると考えられるからです。
■「母としてまだまだ未熟な自分だけど、たまには、否定されずに癒されたい」
Aさん「ママたちは、子どもが小さいうちは特に“話す場所がない”んですよね。ワーママ、専業主婦、産休育休中問わず、接する相手が子どもだけになりがちで、自分の心情を吐露できる場所が本当に少ない」
Cさん「今回のアンケート対象は都心部のママさんたちだったこともありますが、都会の密着育児において、会話による気分転換はしにくいですよね。気分転換するために外出しようにも、毎回、時間も気合もかけにくいし」
Fさん「子どもの成長や仕事問題など、時間がいずれ解決する悩みではなく、瞬間の気持ちを共有する仲間は得にくいかも」■人間関係や配慮を気にせずに、言いたかったことが言える場がほしい
Bさん「以前、あるママサークルの集まりに行ったら、いわゆる“キラキラママ”な方がたくさんいらしたんです。でも私はキラキラタイプではないので、なんとなく馴染めずに帰って来ちゃって(笑)。正直、輪に入れなかったことがショックでもあったんですが、今になってみると笑い話なんですよね。“私、ママサークルで失敗しました!”みたいな(笑)」
Aさん「わかる!ママ業をやっているとすべてを成功させなきゃって思いがちだけど、人付き合いでも料理でもホントは失敗があって当たり前なんですよね」
Dさん「うん、だから失敗談を集めたものがあるといいのかも? 肩ひじ張らなくてもいい育児のかたちを伝えられるんじゃないかな」Eさん「家事に失敗したりダメ育児したりしても肯定することが時流でもありますし、ポジティブな笑い話として変換できる拠り所があるのはいいですね。ダメな自分を肯定してほしい(笑)」
Cさん「わかる。でも周りの人には言えないし、言うと負けちゃう気もする。だからママはダメでもいいんだ、っていう、いい意味での思い切りを、面白い方向に転換する空気感の醸成はすごく必要なんじゃないかな」
Bさん「言えなかった事が言える場って良いですね。みんな本音と建前があって、使い分けたい。成功事例だけじゃなくて失敗例を知りたいから」
Dさん「電話や店舗は開いている時間の制限があるし、本は注文するタイムラグがあるから、既存のSNSではないオンラインのサービスが良いよね。チャットや招待制サロンとか」
Aさん「ああ~それ、匿名で書きなぐって後からこっそり消したい(笑)」Fさん「時間ない、寝てないと言うだけでも言いたい時ありますよね。けど既存の掲示板やチャットサービスは抵抗があるし、FacebookやInstagramには書いてはいけないから。配慮やルールに縛られない場が欲しいなぁ」
Cさん「可視化したうえでパッケージングすれば、既存のメディアのいちサービスとしてアプローチしても、ビジネスチャンスが得られそう」
Bさん「商品開発のポイントは、”人目を気にせず言いたいことが言える場づくり”が一つの可能性としてありそうですね。進めてみましょう!」■肩ひじ張らないてもいい、息抜きができる場所をつくろう
アンケート結果から導き出されたのは、形あるモノではなく、”場”が必要だと言いうことでした。さぁ、これからどのように開発がなされていくのでしょうか。楽しみにお待ちください!
■座談会Vol.3 参加メンバーのご紹介
・株式会社彩華生活「ハローエンジェル」村田社長
2003年に化粧品・健康食品の通販サイトを運営する株式会社彩華生活を立上げる。
2011年に妊娠・出産を経て、日々のお悩みを解決する商品を開発するママライフブランド「Hello ANGEL」をスタート。宣伝にお金をかけず、口コミだけで数々の大ヒット商品を生み出す。1児のママ。・串馬 美雪さん
20代からキャラクター商品開発、商品企画およびディレクション、進行/生産管理、マーケティング等の経験を持つ1児のママ。・大橋由布子さん
メデイアから取材される方法を伝えるプランナーとして活躍。チョコ、ジュエリー、美容コスメ、旅行、美術展、人材開発、美容室、ネイルサロンなどの「ひとり広報」を経験。これまで約8年間で約30社100以上の案件を担当。2児のママ。・金延 紗衣さん
京都造形芸術大学映像舞台芸術学科卒業。在学中より京都市内のデザイン事務所にアルバイトとして勤務しネットショップ制作に携わりながら、「サエラボ」名義でフリーランスデザイナーとしての活動を開始。 卒業後はテレビ制作会社(映像編集)や雑誌編集部に勤務しながらフリーランス活動を続ける。1児のママ。・池田 瀬津子さん
2007年都内プロオーケストラに入団し、事務局の営業部と企画制作部に所属。 2015年「子どもたちと芸術家の出あう街」では、団内のチーフとして東京都やJAXA、指揮者、劇場等と交渉し、親子ワークショップや、オーケストラと映像を融合させた演奏会、宇宙飛行士による講演会などを実施し、印刷物・HPのディレクションやPR、広報もおこなう。また、小学校や養護施設におけるアウトリーチ活動などを主催者と共に実施するなど、地域に根ざした教育活動のほか、劇場などの主催者向けに演奏会の企画と営業活動も実施。1児のママ。・花倉有紀子さん
ライターとして各種メディアに携わる。1児のママ。・佐藤にの
マムズラボ株式会社代表取締役。クリエイティブ領域に長く携わり、現在は企画、プロジェクトマネージメントなどを担当。2児のママ。
▶ ママライフブランド「Hello Angel(ハローエンジェル)」
▶ 座談会メンバーが所属するクリエイター集団「マムズラボ」