子育て中のママたちを招いて本日開かれたのは、ママのモヤモヤを解消する商品を開発するための座談会です。

産前、産後から日々の家事や仕事、と大忙しの毎日のなか、ママたちは日ごろどんなことにモヤモヤを感じているのかをうかがい、今後の商品開発の方向性を定めるべく、都内某所で実施されました。

 

ワンオペ育児・家事・仕事以外にもある!日々感じる「モヤモヤ」な瞬間

育児、家事、仕事のトリプル両立をこなすみなさんは、忙しい毎日の中、どんなことにモヤモヤを感じているのでしょうか? お話を聞いてみると”思う通りにできないことの多さ”が共通キーワードになっているようです。

「自分のペースでできない」ことが、モヤモヤする環境を作り出す

Cさん:「仕事に追われて家事ができない焦りは、毎日、あります。切羽詰まっているときは、食事の下ごしらえ/お風呂洗い/洗濯の取りこみがぎりぎりのライン。本当はもっとやりたいけど、全部が中途半端になるんです」

Bさん:「仕事も家事も強制的にシャットアウトせざるを得ないですよね。自分のペースでできないことにモヤっとしながら保育園に向かう……なんて日常茶飯事」

Aさん:「忙しい朝に、子どもの食事が終わらなかったり、着替えや準備が終わらなかったりすると、子どもには子どもの事情があると分かってても、ため息ものですよね。当は、怒らないでお互い気持ちよくやりとりしたいのに、時間との兼ね合いで『ほら、行くよ!』って急かしてしまう」

Dさん:「子どもとの外出時は、気にしなきゃいけないタスクが激増しますよね。持ち物や待ち合わせ時間はもちろん、なるべく世の中に迷惑をかけないで、目的地にたどり着けるような交通手段を選ばねば……とか。自分も子どもも笑顔でいられるような、タスクをスピードアップさせる手段が欲しいな」

Eさん:「うん、あとは疲れたり焦ったりしたときに、モヤモヤを吐き出せる場が欲しいなぁ。子育てママを応援する風潮が広まってはいるものの、家庭の運営はまだまだママのワンオペ育児に頼らざるを得ないし、たまには愚痴の一つも言いたくなっちゃう」

普遍的にあり続ける、夫に対する複雑な思いもモヤモヤの一つ

Eさん:「うちの夫は、比較的やりやすい家事をごくたまにするくらいです。1シーズンに1回くらいなんですけれど、ドヤ顔で……」

Dさん:「家事って”見えない要素”がたくさんあること、伝わりにくいですよね。伝わってない上に、ちょっとの家事でも”なんかやった”感はあるから、ドヤ顔になっちゃうんでしょうね…(苦笑)」

Fさん:「うちは旅行や外出の支度も、家族全員分をわたしがやるんですけど、ちょっと納得いかない。夫は出発の5分前に起きてきたりして、”家族の一員”の自覚が少ない気がします。自分のことだけすればいいわけじゃないって思い当らないみたい」

Bさん:『家事や育児は、俺の仕事じゃない』ってどこかで思いながら、でも、分からないなりにやってくれてる、という感じですよね。別のベクトルで家族のこと考えてくれてるのは理解できるけど、もうちょっと、手を動かしてほしいよね(笑)』

■『心に余裕がないと、ママのお悩みはずっと解決しない』という事実

この日もっとも共感されたのは、『育児も家事も仕事も、自分のペースで思うように進められずにモヤモヤすることが多い』ということ。
本当は子どもにイライラしたり声を荒げたりしたくないし、ご主人の”分からないけど手伝うよ”の気持ちに感謝しているけどため息が出てしまう、というくだりも、全員が同じ思いをお持ちでした。

どうやら”モヤモヤ”の中には、自分以外の要因によって溜まる避けがたいストレス、が含まれているようです。

Bさん:「家族みんなが自発的に楽しみながら、自分のことを進められるようなアイテムがあったらいいと思うけど……子どもの支度がはかどるボードとか、夫婦のタスク管理表とか?」

Aさん:「うーん、でもこの忙しい毎日の中で、新しいアイテムを取り入れた上に、使いこなせるかなぁ」

Dさん:「きっと、どんな便利なアイテムがあっても、わたしたちママの気持ちに余裕がなければうまく使えないんじゃないかな。一番必要なものは、ママの心を前向きにさせたり、イライラを消化したりする何か、のような気がする」

Cさん:「パパとの関係も、子どもとの接し方も、気持ち一つで違ってきますしね。心の余裕がないと、確かにどんなアイテムも使えないかも」

Eさん:「妊娠や出産、子育て、毎日の家事や仕事には、避けて通れない悩みや、その時ならではの困りごともある。モヤモヤを解決できるアイテムは折々で必要だけど、そもそもの根幹をスッキリさせる必要がありますね」

■おわりに

商品開発ありきの座談会にもかかわらず、判明したのは、『世の中に便利なアイテムは数あれど、心に余裕がないと、ママの根本的なお悩みは解決しない』ということ。

さて、これからどのような流れで商品開発が進められていくのでしょう……⁉ 次回以降の座談会でも、”普段感じているけど、まだ言葉になっていないモヤモヤ”について迫り、ママたちのお悩みを掘り下げていきます。

キックオフ座談会 参加メンバーご紹介

 

・株式会社彩華生活「ハローエンジェル」村田社長
 2003年に化粧品・健康食品の通販サイトを運営する株式会社彩華生活を立上げる。
 2011年に妊娠・出産を経て、日々のお悩みを解決する商品を開発するママライフブランド「Hello ANGEL」をスタート。宣伝にお金をかけず、口コミだけで数々の大ヒット商品を生み出す。1児のママ。

・岩堀真弓さん
大学卒業後、人材派遣会社で営業とコーディネーターを経験し、広告業界へ。結婚を機にマレーシアへ移住し、現在は帰国しマムズラボ株式会社にて企画営業を担当。二児のママ。

・細野由季恵さん
デザイン雑誌の編集者を経験後、フリーランスに。現在はデザイン、制作ディレクション等で様々なプロジェクトに携わる二児のママ。

・新谷あすかさん
求人広告会社で広告営業とコピーライターを担当。産後はWeb、人材系求人広告の編集に携わる。3歳の男の子のママ。

・佐藤にの
マムズラボ株式会社代表取締役。クリエイティブ領域に長く携わり、現在は企画、プロジェクトマネージメントなどを担当。学生の夫を持つ二児のママ。


▶ ママライフブランド「Hello Angel(ハローエンジェル)
▶ 座談会メンバーが所属するクリエイター集団「マムズラボ